キリスト者のシンプルライフの勧め -断捨離-

2022年12月10日の会員さんへのお便り

 早いもので、もう待降節に入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今年も1年間心のともしび運動をお支えくださいまして、誠にありがとうございました。心から御礼申し上げます。

 コロナ禍で在宅時間が増えたことが関係しているのでしょうか。持ち物を整理して、不要なものを廃棄する「断捨離」が注目されています。

 断捨離とは、心の執着を手放すヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」から着想を得て、住まいと心の片づけ術として、やましたひでこさんが提唱したものです。
「断」(ダイエット:うかつにモノを取り入れない、妥協せず)と「捨」(デトックス:モノを手放す、固執せず)を繰り返すことで、「離」(メタボリズム:モノ・コト・ヒトが循環・代謝している、最適化)すなわち、人生におけるあらゆる取捨選択に良い意味での変化が起きるという考え方であり、多くの人から支持されています。

京都教区の大塚司教様は、2022年司教年頭書簡『キリスト者の終活を始めよう』の中で、「パウロは、キリストを知っていることのすばらしさのゆえに、他のいっさいのことを損失といい、キリストのためにすべてのものを失っても、それらを塵あくただと断言します(フィリピ3章8節)。この精神こそ、キリスト者の断捨離の極意です」。と述べておられます。

 さらに、「わたしたちは、自分の持ち物の所有者ではなく、管理者であり、隣人のために用いることで、神の摂理に仕える者となります(現代世界憲章69参照)」を挙げて、「キリスト者のシンプルライフ」を生きるよう招いておられます。

 ある神父様の叙階式後のお言葉が忘れられません。「司祭になるために神学校に入ったとき、荷物は段ボール1箱でした。司祭となって神学校を出るとき、段ボール3個になっていました。荷物が多すぎて不自由にならないよう気をつけたいと思います」

 心のともしび運動を支えてくださる皆様が、なくてはならない大切なものを見極めて、キリスト者のシンプルライフを歩まれるように願っています。

  

心のともしび運動YBU本部
責任役員 阿南孝也
職員一同

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 本年8月から、私、松村信也に代わり、責任役員・阿南孝也氏が皆様へお便りを差し上げています。
今後も引き続き担当して頂きますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
年末に際しまして、代表の私からもこの一年のご支援に対し、心から御礼を申し上げます。
皆様のご支援により宣教活動を続けることができました。ありがとうございました。
新しい年に皆様の上に慈しみ深い神様の恵みが豊かにありますようにお祈りしております。

 代表役員 松村信也

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