主よ、いつくしみをわたしたちに

2022年10月10日の会員さんへのお便り

 いつも心のともしび運動を物心両面でお支えくださいまして、ありがとうございます。皆様のご支援はいろいろな形で実を結んでいます。
 そのひとつ、ラジオ番組「心のともしび」をお聴きになった方からのお便りを紹介します。

「昨今の暗い世相に心塞ぐ日々、ある朝偶然耳にした"み言葉"、コロナ禍で礼拝に出られず飢え渇いていた私の魂に、まさに"ともしび"で照らされたようなお話でした。ありがとうございました」というクリスチャンの方。また、「入院中で、朝一番にイヤホンで聞いて癒されています」という声も戴いています。これもひとえに皆様のご支援の賜物です。心から御礼申し上げます。

 さて、今年の待降節第1主日から、新しい式文によるミサが実施されることになりました。その中で、「あわれみ」が「いつくしみ」という言葉に変更されることに注目したいと思います。

復活祭後の第1主日は「神のいつくしみの主日」です。これは2000年に教皇ヨハネ・パウロ二世が、神のいつくしみに対する特別の信心を行うよう望まれて定められたものです。教皇フランシスコは、2015年「いつくしみの特別聖年」を宣言されました。そして「神のいつくしみの主日」ミサの説教で、バチカンの聖ペトロ広場に集う人々に向けて、また世界中の人々に向けて、次のように呼びかけられました。

「福音書は『神のいつくしみの書』です。そこに記されたイエスの言葉と行いは、御父のいつくしみの表現そのものです」
 さらに「福音書とはすでに記されたものですが、同時に開かれたままの書として、これからもキリストの弟子たちの具体的な愛の業や、いつくしみの証しによって書かれ継がれていくべきものです」

教皇は、私たち一人ひとりはキリストの弟子であり、キリストがご生涯を通して示してくださった「愛の業や慈しみの証し」を行うミッションを受けて、家庭や職場、学校や地域に派遣されているとの自覚を促し、励ましてくださったのです。

新たな『いつくしみの賛歌』の「主よ、いつくしみをわたしたちに」「キリストよ、いつくしみをわたしたちに」・・を唱えるたびに、不完全で弱い私ですが、キリストに倣って、父なる神の愛と慈しみを反映した生き方をすることができますように、と祈りたいと思います。

私たちは神の愛と慈しみの業に関わらせていただく恵みに感謝しながら、ご支援くださる皆様と心を合わせて、日々の務めを果たしていきたいと願っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 感謝とお祈りの内に。

心のともしび運動YBU本部
責任役員 阿南孝也
職員一同