2021年12月25日の教会の祝日

主の降誕・クリスマス

 「イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生れになった」(マタイ2:1)。「彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布に包んで飼い葉桶に寝かせた」(ルカ2:6)。イエス降誕の記述は、マタイ福音書とルカ福音書にあるだけです。また、聖書には降誕日の記述はありません。12月25日を主の降誕とした記録は、354年ローマの『年代記』の「12月25日、ユダヤのベツレヘムでキリストが生まれる」という記述と、336年の同じ『年代記』に主の降誕の祝いを12月25日にしたと記されているようです。そこからローマの教会では、4世紀に初めて主の降誕に関する記録が残されたようです。最近12月25日のクリスマスは「キリストのミサという意味で、イエス・キリストの誕生日ではない」"と囁かれていますが、キリスト教では12月25日を主の降誕と定めた経緯を次のように説明します。

 これには二つの仮説があります。一つは、イエスの受難の日とマリアへの受胎の日が同じ日であったと考え、その日を3月25日であったとして、それから受胎の日から9か月後の12月25日にイエスが生まれたとする説です。もう一つは、ローマ皇帝アウレリアヌスが274年に、ローマ暦の冬至に当たる12月25日に太陽神の誕生日を祝っていた祭りをイエス・キリストの降誕日にしたという説です。

また教会暦で言われる一日は、24日の日没から次の日25日の日没までを一日とします。そこで24日の日没からクリスマスが始まり、25日の日没に終わることからイエスの降誕日は、ローマの古い伝統にしたがって24日の夜半、25日早朝、そして日中の三回、特別なミサを行なっています。ちなみに日本で初めてクリスマスのお祝いをしたのは、1552年山口で信者と共に祝ったことをルイス・フロイスの著書「日本史」の中に記述されています。現在も山口サビエル記念聖堂では、待降節から降誕節の期間中、聖堂前の庭に等身大の馬小屋が飾られます。そして24日の夜半には、大勢の市民が聖堂内に集い、山口市の混声大合唱団の荘厳な歌声と共にイエスの降誕を祝うミサが始まります。同時にサビエルの鐘が街中に鳴り響きます。今年は残念ながら例年と異なるようですが、いつの日かクリスマスを山口でお祝いしてください。