無原罪の聖マリアについて1854年ピオ9世は、「聖マリアの無原罪の宿り」を信仰箇条として宣言しました。「人類の救い主キリスト・イエスの功績を考慮して、処女マリアは、全能の神の特別な恩恵と特典によって、その懐胎の最初の瞬間において、原罪のすべての汚れから前もって保護されていた」(DS2803)と。因みに、この宣言から"無原罪"についての教義が発展しました。マリアの場合、原罪がなかったと言えますか?いつ許されたのですか?このように罪の面から見て行くと解決できません。
しかし、マリアの場合は、「赦すことではなく、罪から免れた、守られていた」とします。では初めから罪がないなら救われていないのではないですか?「救いはただ悪いものを直すのではなく、確かなものであれば"守る"ことも救いの概念に入ります」としたのです。このように無原罪の聖マリアの教義は制定され、現在に至っています。
「元后憐れみの母(サルヴェ・レジ-ナ)」の歌詞の中で、"我らのために執り成す方。憐れみの目を我らに注ぎ、尊いあなたの子イエスを旅路の果てに示してください。おゝ慈しみ、恵み溢れる喜びの乙女マリア"と歌われます。この言葉は、代々信者に注がれてきた聖マリアに対する崇敬を歌に託したものなのです。特に司祭、修道者の方々にとって、この歌は"慰め、励まし、喜び"を表すものとして、現在でも必ず朝に夕に祈りとともに歌われています。今日この日、聖マリア様の歌を口ずさんでみませんか。あなたの心の中にも、きっと溢れる喜びが湧き上がって来るでしょう。