ヨハネ福音1章35節から今日の聖人使徒アンデレについての記述があります。
アンデレは、本来洗礼者ヨハネの弟子であったこと、そして、イエスと出会った時に洗礼者ヨハネの言った言葉「見よ、神の子羊だ」に動かされ、イエスに従ったと記されています。
その翌日、アンデレは自分の兄弟シモン・ペトロもイエスのところへ連れて行き、ペトロもイエスの弟子になったとあります。
聖書の中に使徒アンデレが登場するのは、もう一箇所ヨハネ福音6章8節のパンの奇跡の場面です。
そこに描写されているアンデレの姿から、謙虚で優しくあまり目立たない人であるが、とても思慮深い人ではなかったかと伝えられてます。
アンデレにとってイエスの死と復活は、彼のイエスに対する強い忠誠心を揺るぎないものとされたのです。
またアンデレはX型の十字架で処刑され、殉教したと伝えられました。
その伝承からか、アンデレを守護の聖人とするスコットランドでは、国旗を「聖アンドリュー旗」と呼び、青地に白のクロスをデザインした旗を使用しています。
またロシア、ギリシャ、ルーマニアにおいても守護聖人とされています。