『ミサ典礼書』の注記に次のように記されています。「聖土曜日に教会は、主の墓のもとにとどまって、その受難と死をしのび、祭壇の飾りを取り除き、ミサも捧げない。この日は臨終の聖体拝領だけが許される」。なぜならこの日は、イエス・キリストが墓に葬られた最初の安息日だから、イエスの受難と死を偲ぶためなのです。現在、復活徹夜祭は夕刻以降に始められます。それによって、聖土曜日の終日が主の復活祭儀の準備の日となります。また洗礼志願者も信者も、聖土曜日の丸一日を祈りと沈黙のうちに新たな気持ちで復活徹夜祭を迎える準備にします。
伝統的ユダヤ教の一日を巡って"聖なる過越の三日間"を捉えてきました(4月1日聖木曜日参照)。多分、この聖なる過越の三日間の時間の取り方の理解によって、イエスの時代の「一日の時間」観念が、これから聖書を読まれるとき、何かお役立てることを期待します。