「あなたはペトロ。わたしはこの岩(ペトロ)の上にわたしの教会を建てる」(マタイ16・18)と天の父の啓示による告白「あなたはメシア、生ける神の子です」と言われたペトロの上に、イエスが教会を建て、その中でペトロは大きな権限が与えられた。それはペトロに教会の礎としての使命が委ねられたのである。そこからペトロは、教会の最初の司教としてアンチオキアに使徒座を置いた。その後ローマへ宣教に行き、バチカンに使徒座の基礎を築いた。4世紀に聖アンブロジオは「ペトロがいるところに教会がある。教会があるところに、キリストがいる」と告げ、この日の大切な意味を解明した。つまり聖ペトロは、イエス・キリストから直接、最高の使命を授かったのである。
ちなみにギリシャ語で「座」あるいは「司教の王座」のことを"カテドラ"という。そこからカトリック教会では、使徒座、司教座聖堂のことを"カテドラル"と呼んでいる。カトリック教会では、現在に至るまでローマ教皇が聖ペトロの後継者であり、聖ペトロの後継者として全世界のカトリック信者のために、教える使命を受け継がれ、今日まで継承されている代々の教皇である。そして現在、266代教皇フランシスコまで"その同じ使命"は、受け継がれている。
今日この日、全世界のカトリック信者は、ローマの聖ペトロ使徒座と一つになって2000年継承されてきた「使徒信条」を唱え、お祝いする日なのです。