2021年02月02日の教会の祝日

主の奉献

 「神に献げられた聖なる者」の日、それはまた異邦人の心を開く光、万民の救いとしての神の子であることをお祝いする日である。ユダヤ教の律法によると生まれた子供は、必ず、生後40日目に神様に献げるために神殿を訪問することでした。神に主が献げられたことを記念してエルサレム教会では5世紀から、またローマの教会では7世紀からこの日を祝っていたと記録されている。

 ところが東方教会(コンスタンチノープル)と西方教会(ローマ)が別れて(11世紀)以降、西方教会ではこの日を「マリアの清めの祝日」と改めた。しかし、1960年になって当時西ドイツから典礼の刷新が起こり、東方教会でずっと行われていた奉献記念日を「マリアの清めの祝日」から元の「主の奉献の祝日」に変更した。「両親は、幼子のために律法の規定通りに」(ルカ2:27)と記述されているように、イエスの両親がどれほど律法に忠実であったかを知らされる。

 また同時に聖書は「幼子イエスが主の聖なる者である」ことを含蓄させている。両親は「すべての初子を聖別してわたしに献げよ (出13:2)」、このモーセの律法に従いイエスの誕生後40日目に、幼子を神に献げるためユダヤ教の律法に従い、エルサレムの神殿に上ったのである。しかし、それには次の出来事が含まれていた。①神と人との新しい契約のために遣わされた救い主イエスが聖所に入り、父なる神に完全に献げられたこと。②家族は神殿でシメオンからイエスが民の救い主であり、将来どのような運命を辿るかを預言されたこと(ルカ2:22-35)である。なぜイエスは神殿で主に捧げられたのか、その理由(神のみ旨)を思い起こしながら、今日の主の奉献を祝いましょう。