
梅雨入り前に発生した台風6号。
気候不順の折、どうかみなさま安全にお過ごしになれますようにと祈りつつ、6月のお便りをお届けします。
麦秋(ばくしゅう)という季語があります。5月から6月にかけて収穫時期を迎えた麦畑が色づいてくる様子を表現した言葉です。5月に開花したコムギは6月に収穫を迎えます。オオムギはコムギよりも早く収穫時期を迎えるので、5月に黄金色に輝いて見える麦畑ならオオムギ畑でしょう。季語になるくらいですから、イネの裏作にコムギやオオムギを栽培するのがごく普通だった時代がかつてはありました。ところが、現在は「麦秋」と聞いてもピンとこない方のほうが多いかもしれません。
さて、11月末の播種(はしゅ)から収穫まで約半年間の麦作に思いを馳せていると、ふと、ラジオ番組「心のともしび」の制作に至るプロセスに思いが至りました。
皆様にお届けしているラジオ番組の制作は、毎月30名ほどの執筆者の方々に原稿を依頼して、送って頂くことから始まります。
少し驚かれるかもしれませんが、例えば、6月に放送される原稿は2月末に執筆を依頼、3月末を締切としています。
このタイムスケジュールは、少なくとも放送日の一ヶ月以上前には収録を済ませる(5月)必要があること、さらにその一ヶ月前(4月)には、放送局に提出し、放送倫理上のチェックを受ける必要があるためです。この放送局とのやり取りは、京都の老舗広告代理店を通して行います。(ラジオ番組開始当初から70年以上お世話になっています)
執筆者から送られてくる原稿は複数で読み合わせ、内容について、またその他、感じた意見を率直に出し合った上で、執筆者おひとりおひとりに確認や相談をする作業が始まります。このため、担当職員は日々、張り詰めた様子で丁寧に原稿と向き合い、朗読用原稿にまとめる仕事をしています。
こうして整えた原稿を、毎月一回、東京の録音スタジオで、4週間分のお話を坪井木の実さんが朗読、収録します。
さらに、坪井さんの朗読音声の前後に東京の制作会社が定型のテーマ音楽・案内などを付け加えて、毎日の放送番組が完成します。
これを放送一か月前に各放送局(34局)に配信します。
というわけで、執筆者の方には初春の時期(3月)に、夏の始まり頃(6月)放送される内容を執筆していただくようなことになりますので相当書きにくい部分があるといつも思っています。
こうしてプロセスを書いていると、執筆者の皆様はじめ、本当に多くの方々のご尽力のお陰で心のともしびの放送が続けてこられたのだな、と改めて感謝の念がこみ上げてきます。
これからも、多くの人に支えられながら福音のメッセージを発信する活動を続けてまいります。お祈りいただけると嬉しいです。
皆様の上に 神様の恵みが豊かにありますようにお祈りします。
今月の「心の糧」はテーマ「試される」のお話をお送りします。
ラジオ放送のテーマは「多様性」です。どうぞお楽しみに。
心のともしび運動 奥本 裕