
7月に入りました。6月、驚くほどの暑さを経験した私たち、テレビなどでは今夏も猛暑の予報が発表されています。熱中症などへの対策を取り、何より互いに気遣い労わりあいながら、乗り越えてゆきたいですね。
現在、心のともしび運動本部はカトリック西陣教会の西側にある青年会館の一角に仮事務所を構えています。その西陣教会の北隣りは共同学童保育の施設で、午後になると学校帰りの児童が三々五々集まってきます。
「教会のお庭を使わせてくださ~い!」と子供たちの大きな声が聞こえてきます。西陣教会の新町通りに面している聖堂前と左右のスペースは、日差しを避ける木陰もあって子供たちが遊ぶのに格好の「広場」になっています。
昨今の教会は多くがそうですが、西陣教会も週日は無人ですので、返事をする者のいない時がほとんどです。子供たちは2、3回声を掛け終わるとそれぞれ遊び始めます。声を掛けても返事がないのが常のことです。声を張り上げての挨拶は一見無駄なことのようにも思えますが、その大切さを指導しておられる方々には本当に頭が下がります。
何よりも、子供たちの「使わせてくださ~い」という挨拶は、「どうぞ、使ってください」という立場にはない私まで清々しい気持ちにしてくれます。
返事はないけれど呼びかける、この子供たちの姿勢は私の祈りの姿勢とよく似ている...でも私はあんな風に元気に祈ることは無かったな、とフト思いました。ひょっとすると、「これから〇〇を始めますから、どうぞ見守っていてください」という祈りが多かったからかもしれません。
これからは「どうぞ、私を〇〇のためにお使いください。」と心のなかで元気よく祈りたいものです。
皆さまのご健康と平安をお祈りします。
心のともしび運動 奥本 裕