讃美歌121番『まぶねの中に』(作詞:由木康牧師)は、私が大好きな聖歌の一つです。
イエス・キリストのご生涯を綴ったこの聖歌を、皆様とご一緒に味わいたいと思います。
「この人を見よ」が繰り返されます。「見よ」は「お手本にせよ」という意味だと思いますが、同時に、4番の「この人を見よ。この人こそ、人となりたる活ける神なれ」とあるように、人となられた神イエス・キリストのご生涯を見つめることを通して、父なる神の愛と慈しみを知るよう促しているのです。
「いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである」(ヨハネによる福音書1章18節)
宿屋には泊まる場所がなく、エジプトでの避難生活を経験されたこと。ユダヤ人社会から排除された人の隣人となられたこと。十字架上で「父よ、彼らをお赦しください」と祈られたこと。・・・
この聖歌を通して御子イエス様のご生涯を黙想し、父なる神の愛に触れたいと思います。
コロナ禍にあって、様々な不安に見舞われる日々が続きますが、神が人となって示してくださった愛の教えに倣い、真の豊かさを求めて生きてゆきたいと願っています。
心のともしび運動 阿南孝也