この人を見よ

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讃美歌121番『まぶねの中に』(作詞:由木康牧師)は、私が大好きな聖歌の一つです。
イエス・キリストのご生涯を綴ったこの聖歌を、皆様とご一緒に味わいたいと思います。

  1. 馬槽まぶねの中に 産声うぶごえあげ 木工たくみの家に 人となりて貧しき憂い 生くる悩み つぶさになめし この人を見よ
  2. 食するひまも うち忘れて 虐げられし 人を訪ね 友なきものの 友となりて心砕きし この人を見よ
  3. すべてのものを 与えし末 死のほか何も報いられで 十字架の上に あげられつつ 敵を赦しし この人を見よ
  4. この人を見よ この人にぞ こよなき愛は あらわれたる この人を見よ この人こそ 人となりたる 活ける神なれ

 「この人を見よ」が繰り返されます。「見よ」は「お手本にせよ」という意味だと思いますが、同時に、4番の「この人を見よ。この人こそ、人となりたる活ける神なれ」とあるように、人となられた神イエス・キリストのご生涯を見つめることを通して、父なる神の愛と慈しみを知るよう促しているのです。

「いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである」(ヨハネによる福音書1章18節)

 宿屋には泊まる場所がなく、エジプトでの避難生活を経験されたこと。ユダヤ人社会から排除された人の隣人となられたこと。十字架上で「父よ、彼らをお赦しください」と祈られたこと。・・・
 この聖歌を通して御子イエス様のご生涯を黙想し、父なる神の愛に触れたいと思います。

 コロナ禍にあって、様々な不安に見舞われる日々が続きますが、神が人となって示してくださった愛の教えに倣い、真の豊かさを求めて生きてゆきたいと願っています。

心のともしび運動 阿南孝也