初聖体を受けた子供たちへ

2025年04月10日の会員さんへのお便り

 いつもあたたかく心のともしび運動をお支えくださいましてありがとうございます。
 世の中は活字離れが進み、様々な出版物は存続の危機を迎えています。逆風の中ですが、私たちの機関紙はぜひ存続させて、多くの方々にキリストの御言葉と神様の愛をお伝えするという大切な使命を果していかなければと気を引き締めて日々努めております。これからもご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

 さて、(宗教法人)「カトリック善き牧者の会」の運営は、3名の責任役員(一場 修 神父、奥本 裕、阿南 孝也)が中心となって行っております。
 今月、ご復活祭を前に、奥本裕氏のお話を紹介させていただきます。

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 幼い時に洗礼を受けた子供たちは小学生になると、聖体拝領をする準備をして初めて、ご聖体を拝領する機会が訪れる。
 この特別な日のミサでは、子供たちの晴れがましい気持ちが共同体に強く伝わってくる。
 ある時頼まれて、初聖体を終えた子供たちのお祝いの席でこんな話をした。

 「私には初聖体で思い出す光景が二つあります。一つは自分の初聖体のときのことです。京都教区の旧いカテドラルで恰幅のいいM神父さまから拝領しました。私はグレーのブレザー姿で腕に白いリボンを巻いていました。どうして、そんなによく憶えているのかというと、写真が残っているからです。

 もう一つは、ドイツのフランクフルトの近くの街で3月から5月にかけて滞在した折に見た初聖体の様子です。

 下宿先近くの教会で、その日は白いブラウス姿の女の子と白いカッターシャツ姿の男の子たちが大勢ミサに与っていました。日本と同じだな、と思っていたのですが、子どもたちが一列になって聖堂から出てきたときに思いがけない光景を目にしました。子どもたちの両側に両親や親族が立ち並んで一斉に写真を撮り始めたのです。ミサの間は写真を撮るのを控えていたのですね。
 でも、もしかすると初聖体の様子を写真で思い出すよりも、あなたの初聖体はこんな様子だったよって、誰かに話して聞かせてもらう方がずっといいかもしれませんね。

 ミサの中で神父さまは、二千年前にイエス様がパンとブドウ酒を手にとってお話されたことを、まるで見てきたかのようにお話されますよね。

 教会は、ご聖体とご聖体のお話を大切に語り継いできました。
 今日、皆さんもご聖体とご聖体のお話を受け取りましたね。どうぞ、それを大切にして未来へ持っていってください」。

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 あらためまして、主のみ言葉を伝える活動心のともしび運動のために、引き続きお祈りとご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
 皆様どうぞ良いご復活祭をお迎えください。

心のともしび運動YBU本部
代表役員 阿南孝也
職員一同