みこころの月。紫陽花の美しい季節を迎えました。
いつも心のともしび運動をご支援くださいましてありがとうございます。
さて、今月は皆様にお知らせがございます。
心のともしび運動本部は、ハヤット神父が活動を始めてから70年という時を経て、その建物はかなり老朽化してきています。耐震という観点からも工事の必要性を指摘され、一旦仮事務所に移転することとなりました。
このお便りをお届けする頃(6月初旬)は引っ越しの時期で、バタバタしているかと思います。
仮事務所は、京都教区のご厚意により、歴史ある西陣教会の一角をお借りして、業務を続けさせていただきます。
なお、当方の連絡先につきましては、電話番号も住所も従来のままで繋がりますので大丈夫です。どうぞご安心ください。
私たちがこれからも、いえこれまで以上に、ラジオ番組・機関紙ホームページ等を通して神様の愛そのものである「み言葉」を伝え続けていくことが出来ますよう、変わらぬご支援と篤いお祈りを賜りますように、どうぞよろしくお願いいたします。
*~~~~6月のメッセージ 「法 雨」をお届けします。
「托鉢」と聞いて思い浮かぶのは、アシジの聖フランシスコの姿です。
13世紀初頭のイタリアでキリストの教えに従って清貧を守り、すべての財産を捨てて、托鉢で命をつなぎながら説教し、後にフランシスコ修道会を創設された方です。
臨済宗などの仏教の修行僧も、座禅を専一に行い、毎朝市中に出向いて「ホーウ(法雨)」と声を出しながら托鉢を行っています。法雨とは、仏教の真理である「法」が、「雨」のようにすべての人に降り注いでいるという教えなのです。このことを知った私は、「父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださる」というイエスの言葉(マタイ5・45)が脳裏に浮かびました。仏や神は無条件で恵みを与え続けてくださる方であると教えているのです。
神は世界を創造され、人間をご自身にかたどって創り「それは極めて良かった」と聖書は伝えています。(創世記1・31)しかし、人間は罪を犯し神から離れ、心を痛められた神は預言者を送り、神に立ち返るよう幾度となく促されました。が、人間は聞く耳を持とうとはしませんでした。そこで神ご自身が人となって、人間の争い、憎しみの中に身を置いて、私たちに語られ、人類を救おうと計画されたのです。ところが私たちは、天の御父の御心を顧みることなく、他人を裁き、「この人は正しくない」と決めつけて排除しがちです。
神の忍耐強く愛に満ちたメッセージに心を開き、神が愛し抜いておられるすべての人、特に弱い立場に置かれた方々に心を寄せて、共に生きていくことができますように。
職員一同皆様のご健康と平安を毎週のミサの中で心を込めてお祈りしています。
心のともしび運動YBU本部
代表役員 阿南孝也
職員一同