新たな変化に向けて

2021年10月10日の会員さんへのお便り

 コロナ渦中へ引き摺り込まれ、気づいてみたら、今年も既に九ヶ月を過ぎています。只々翻弄させられる中、意義ある時間を過ごそうと、みなさまも一生懸命、家事に、仕事に、勉学に、そして防疫に努めておられる事と思います。にもかかわらず、何故か時間だけが無碍に過ぎていくように感じます(私だけ?)。自由に動けない、話せない、会えない、見えないことが、いつしかストレスと化し、壊れた自我の露見に気づかされます。未熟だから、歳の所為だから、病気じゃないのと言われるかもしれません。もちろん諸悪の原因は、コロナウイルスです。

 ただ一方で、こんな異常な環境の中でも生かされているのは、何かメッセージがあるように感じます。

 

 人は皆、それぞれに自然と人とに揉まれて生かされています。しかし、その生の歩みに疲れたからといって、止めることは出来ません。仮に自分の歩みを止めたとしても、時間を止めることは出来ないのです。時間は自分の意思とは関係なく過ぎて行きます。
 それは川の水が、さっき見た川の水でないのと同じです。川の水は、次々に変わっていきます。その水は古い水ではなく、常に新しい水です。人生も同じです。ところが、自分はいつまでもこのままでいたい、ずっと健康でいたい、その想いから明日のことをあれこれ考え、佇んでしまいます。

 「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である」(マタイ7:34)。

 

 捉われない心ですべてを委ね、今日与えられた命を精一杯前向きに活きましょう。

 

 いつもご支援と篤いお祈りで活動をお支えくださいまして有難うございます。
 感謝を込めて、みなさまお一人お一人の上に神様の御恵みが豊かに注がれますようにお祈りします。

心のともしび運動 松村信也