
3月になって、ようやく春めいた日が多くなってきましたが、花粉症の方にとっては、ちょっと困ったシーズンが始まったと感じておられるかもしれません。
症状が軽くて済みますようにお祈りします。
各学校で卒業式シーズンを迎えています。私自身は大学受験が気になって高校の卒業式の記憶はほとんどありません。中高一貫校だったので中学の卒業式も体験せず、大学の卒業式に至っては参加もしませんでした。
卒業式の思い出が乏しい私ですが、大学で学科長を担当した折、卒業生一人一人に卒業証書を手渡してから挨拶をする機会がありました。
大学全体の卒業式では、学部の代表だけが檀上にあがって卒業証書を受け取るので、後から学部・学科毎に一人一人に証書を手渡しする伝達式が設けられています。
総長の祝辞を聴いたばかりの学生たちに何を言えばいいのかしらと思いつつ、こんな話をしました。
「さて、学科長の手元には皆さん全員の成績表が送られてきます。卒業要件等の最終確認が学科長の職務なのです。成績表には、履修した科目、履修時期、成績が一覧になっています。形式的とは言え最終確認といわれると気になって二度、三度と見直します。
すると、あっこの方はこの時期にこんな分野に興味をもっておられたのだ、この方はこの分野を一生懸命勉強されていたのだ、とかA4一枚の成績表からおひとりおひとりの4年間が浮かび上がってきて、途中からどんどん楽しくなってきました。
いま、お渡しした卒業証書はお名前以外みな同じですが、その中身はおひとりおひとり随分違うことが分かります。当学科はこのように多様な皆さんを次のステップに向けて送り出せることを誇りに思います。 本日は、ご卒業おめでとうございます。」
式の後、何組かの学生とのグループ写真に収まりながら、この学生達にはどんな卒業式の思い出が残るのだろうとフト思いました。
3月は、学校からの卒業だけでなく、退職、転勤、転居など、新たな道へと進まれる方々がいらっしゃることでしょう。
すべての方々に神様の祝福がありますように 祈りを込めて。
今月の「心の糧」は「隣人愛」のお話をお送りします。
ラジオ放送のテーマは「 道 」です。どうぞお楽しみに。
心のともしび運動 奥本 裕