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クリスマスとマリア

毎月のお便りイメージ

 寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、皆さまにはお変わりありませんでしょうか。

 待降節の時期になると、20年以上前、ラジオの音楽番組で「このシーズンになるとなぜかアベマリアの曲がかかりますね」、と話していたパーソナリティのことを思い出します。
 その時、「あっそうか、マリアの受胎告知を知らない人の方が多いんだ」と妙に納得しました。
 その当時でも、クリスマスがキリストの降誕を祝う日だと知っていても、マリアの受胎告知とクリスマスとの結びつきに想いが至る人は多くありませんでした。

 さらに最近では、ハロウィーンが済んだ次の週にはクリスマスグッズが店頭に並びだします。今や、キリストの降誕を祝う本来の意味まで薄れて、クリスマスはクリスマスツリーを飾って特別なケーキを楽しむ日と思っている人が多くなっているようです。

 さて、私が通っていたミッションスクールで毎年催されるクリスマスタブローの第一幕はマリアの受胎告知です。
 多分、多くのキリスト教系の幼稚園の聖劇でも、マリアの受胎告知の場面が取り入れられていると思います。

 しかし今の時代、このような機会を通してクリスマスとマリアとの関係を思い起こせるひとは本当に少数でしょう。
 それでも、待降節の始めに幼子イエスを受け入れた若いマリアとヨゼフの覚悟に想いを馳せるのは、とても大切なことだと思います。

 待降節が救い主が世に来られるのを待つばかりでなく、神の御意思を受け入れることができた若い心を取り戻すとてもいい機会になることを願っています。

 今年も「心のともしび」のホームページを訪れてくださり、ありがとうございました。
 来年もお一人おひとりのお心に響く記事をお届けすることができますよう、祈りつつ励みます。

 世界中の紛争が平和裡に解決し、困難の中におられる方々に神からの豊かな恵みが降りますように  心を込めてお祈りします。 皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

心のともしび運動 奥本 裕