
2 聖木曜日(主の晩餐の夕べミサ・夕刻以降)
「主の晩餐の夕べのミサ」から「聖なる三日間」が始まります。「典礼暦年と典礼暦に
関する一般原則」には、「過越の三日間は、主の晩餐の夕べのミサに始まり、その中心を
復活徹夜祭に置き、復活の主日の"晩の祈り"で閉じる」、「聖金曜日に、また適当であれ
ば聖土曜日にも、復活徹夜祭まで、どこでも過越の聖なる断食が行われる」と記述されて
います。つまり、「三日間」は、主の受難と死と復活とを一連のものとして祝う典礼です
*参照。この「聖なる過越の三日間」は、キリスト教典礼暦の頂点であり「主の晩餐の夕
べのミサ」は、最後の晩餐を直接記念するものとして、必ず夕方に行われます。また主の
晩餐を木曜日に祝った最古の記録は、4世紀後半。古代エルサレムでは、ミサが終わると
皆、各自家に戻り食事を済ませて、オリーブ山に集って夜中になると、イエスが捕縛され
た場所に移動してその場で聖書の受難の箇所を読み、イエスの苦悶を想起して涙したと伝
えられています。現代でも聖週間になると世界中から、大勢の熱心なキリスト信者が聖地
エルサレムを訪問、当時のイエスの出来事を再現しながら過ごすらしい。また教会の伝統
に従って、聖木曜日のミサに会衆の参加なしで儀式を行うことは禁じられています。また
この主の晩餐の夕べのミサ中、世界中の多くの教会では「洗足式」が通常行われていま
す。この習慣は、初代教会(4世紀ころ西方教会)で、洗礼式との関連で始められたと伝
えられています。
聖体拝領後、前もって準備された聖体安置所に行列をもって聖体を運びます。
*『キリストの神秘を祝う――典礼暦年の霊性と信心』
(日本カトリック典礼委員会編)より
具 正謨(ぐ・まさのり / Koo Mark Chung-Mo)師 記述文を参考にしました。