2018年06月28日の心の糧


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悔い改める

橋本 勲 神父

今日の心の糧イメージ 紀元70年、ユダヤ教のシンボルであった壮麗なエルサレムの大神殿はローマ軍に包囲され完膚なきまで破壊し尽くされました。

この事件は世の終わりとも比較されるものとして聖書に記されていますが、それは世の終わりなのではなく、時の終わり、さまざまな人工添加がくっついて本来の姿を失ったユダヤ教が本来の姿に帰るべき時を表していると言われます。

すなわち、崩すべきものを崩し、建てるべきものを建てる、真の悔い改め時のことです。

紀元1945年8月9日、長崎カトリックのシンボルであった壮麗なる浦上大天主堂はアメリカ軍が投下した原子爆弾によって完膚なきまで破壊し尽くされました。

この事件は4回にわたって行われた「崩れ」と呼ばれるキリシタン検挙事件、すなわち4番崩れに続く5番崩れとも言われています。

重ねられたこの壮大な「崩れ」も、人間の本来の崩れと建設を象徴するものとして受け止める方々がいることも確かです。

つまり人間とこの世界の究極の崩れであるイエス・キリストの死とその建設である復活に重ね合わせて、これを受け止めようというのです。

人間は創られたそのまま、ありのままで神を宿す神殿です。ところが人生航路を辿る間に、ままはままでも「わがまま」という名の人工添加物がくっついてしまいます。

この人工添加物を崩し、つまり自分の小さな死を積み重ね、新たな自分づくり、すなわち新たな復活を目指すことが出来れば、これこそ「悔い改め」つまり回心そのものということになりましょう。

当事者にとってはまことに不本意であったこの2つの大崩れ事件を、人間の内なる崩れと建設を促すものとして厳しくも捉えるという。もはやキリスト道の極みです。