2017年06月23日の心の糧

繰り返し

今井 美沙子

今日の心の糧イメージ 何事もない時には、退屈だの、少しは刺激が欲しいなどと勝手なことを思ったりする。

しかし、自然災害、事故や事件、大病などに見舞われると、何事もなかった平凡な繰り返しの日常がいかに幸福だったかという事に気づかされる。

私が最初にそれに気づかされたのが、16歳の初秋。五島の福江大火で生家が全焼した。

昨日までの生活がなくなり、おろおろと立ちすくんだ。しかし、その時はまだ両親が若いし元気であったので、何とか家族が力を合わせて乗り越えることができた。

次にこのことに気づかされたのが50年経て67歳の時。

大腸ガンになり、入院、手術を経験した。

手術は無事終わったが、現在も経過観察中の身である。

入院中、早く自分の家に帰り、自分のふとんで眠りたいと切望した。

やっと退院し、自分の家の自分のふとんで眠った時の感激は、何にもたとえられないくらいの喜びであった。

それ以来、毎夜、その幸せを噛みしめながら眠る。

でも、しかしと思う。ひょっとしたらまた、何か災難に遭うかもしれないと。

そんな時、私は何をよりどころに日常を繰り返せるだろうかと考える。何日も何日も考え続け、ある結論に達した。

そうだ、私には肌身離さず身につけているメダイが2個ある。マリアさまの不思議のメダイとヨゼフさまが幼きイエズスさまを抱いておられるメダイ。

もし、着のみ着のまま逃げて、物質的なものはすべて失っても、このメダイは必ず残る。

このメダイがある限り、私は聖家族に守られて、日々を繰り返せる自信がある。

2017年06月22日の心の糧

繰り返し

新井 紀子

今日の心の糧イメージ 函館には、五稜郭を舞台にした市民創作野外劇があります。「星の城 明日に輝け」というスペクタルです。今年で30周年を迎えます。

20年以上昔、私は函館の友人に誘われ、この野外劇を見に行きました。感動しました。函館戦争の場面では、本物の大砲が火を噴き、白い軍馬が走り抜けます。迫力満点の演出にびっくり仰天しました。出演者から裏方まで、総勢500人にも及ぶ市民ボランティアだということにも驚きました。物語を見て、私は北海道にもキリシタンの迫害や殉教があったことを初めて知ったのでした。

この野外劇は、函館の活性化のためフィリップ・グロード神父が提唱し、始まりました。神父はフランスのバンディ県の出身で、その地方で行われるル・ピディフ野外劇がたくさんの観光客を集めていることから思いつかれました。

函館では、高齢者福祉施設「旭ヶ岡の家」を運営していた方です。

ところが3年前、野外劇に存続の危機が起こりました。

舞台となっていた石垣が崩落したのです。修復は昨年終わったのですが、他にも危険な個所があるということで、使用できないのです。さらに、これまで野外劇を支えてきたボランティアが高齢化して体力的に厳しくなったからです。観客席を設置したり撤去したりするのに多額な費用が掛かり、毎年赤字になってしまうからです。

繰り返し継続されることによって、知識や技術は未来に伝わっていきます。継続してもらうためには応援の力が必要です。私にどんな応援ができるか考えてみました。

初日には必ず駆けつけて応援すること。チケットを買うこと。寄付をすること。

30回目となる今年の初日にも、私は真っ先に駆けつけて応援するつもりです。


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