お母さんの胎内から生まれる時、小学校や中学校など、新しい学校に通い出す時、働き出す時、結婚する時、仕事を辞めて第2の人生を歩み出す時など、私たちの人生にはどんなに多くの旅立ちの時があるでしょうか。
そこには期待もあれば不安もあります。幸せな未来。どうなるか解らない未来。様々なことを思いながら、私たちは旅立っていきます。そして人生の最後には、神の元に召されるという、大きな厳かな旅立ちもあります・・・。
人生の歩みは、いつも新たな歩み。その一瞬一瞬が一度限りの歩みのヒトコマ・・・と考えると、私たちは、きっと日々、新たな旅立ちをしているのでしょうね。
今日はどんな旅立ちが待っているのだろう。どんな旅になってゆくのだろう。様々な想いが駆け巡るかも知れません。そんな中での私たちの歩み、旅立ち。
旅立ち。それは門出でもありますね。門出と聞くと、私たちは何を想うでしょう? きっと幸せや祝福を願う姿があるのではないでしょうか。
様々な旅立ちの上に、幸あれと願いながら、豊かな祝福がある様に願いながら、今日も私たちの歩みを始めてゆきましょう。
私たちの今日の旅立ちが、歩みが、恵み豊かなものとなりますように。
私が軽井沢と出会ったいきさつは、私が小学生時代から桐朋学園の音楽教室の生徒であり、オーケストラのバイオリンのメンバーだったからなのです。そして、我々の師匠であり、厳格な指揮者であった齋藤先生の別荘が北軽井沢にあり、その関係で我々オーケストラが毎夏、そこの小学校を借りて合宿練習をする事になったからでした。
北軽に向けて旅立つと、当時は必ず碓氷峠をアブト式のレールと機関車で登り、軽井沢からは、北軽電鉄というトロッコ列車で行ったものです。脱線する度に、乗客である我々自らが「ヤッコラセ」と客車の車輪をレールに戻していたのですから、時代を感じますよねー。
あれからあっと言う間に数10年!今でもあちこち旅には出ます。それぞれ目的も楽しみもあるのですが、人生の夕闇に藍色が濃くなってゆく中で、心の中に一際明るさを増してきている東の星が見えます。
主のもとへ戻ろう!一番行きたい所、それはやはり私達を、信じられない程の真心から愛して下さる神の懐です。