1つ目は、円熟型で、自分と自分の過去を受入れ、未来志向で、日常生活が建設的。2つ目は、引退満足型、元々受け身的な人で、仕事に対する野心は、もうなく、引退していることに満足している人。3つ目は、防衛型で、老化を認めず、若いときの活動水準を維持し、衰えを見せないタイプ。4つ目は憤慨型、人生の目標を達成できなかったことを悔い、その原因を他人のせいにして、他人を批判する。5つ目は自己嫌悪型、自分の過去を失望と失敗としてしか見ることができない、ふさぎ込みタイプ。1から5まで、落第点もありますが、優等の円熟型か、せめて、2つ目の引退満足型で人生の総仕上げをしたいものであります。
老いるというのは、加齢にともない、心身が衰弱することを指していますが、わたしは、人間学の立場から、人間は魂と心と身体から成り立っている存在だと教えてきました。
その中で、加齢とともに衰えるのは、身体だけではないかと思います。けれども、この世では、身体と心が一つになっているので、身体の活発な動きができなくなると、自然に心も不活発になります。そのため、物忘れが進んだり、足腰が弱くなったりします。
しかし、この際、はっきり申し上げますが、わたしたちの魂は不滅の命を生きているので、衰弱や老化などはありません。そこで要は、魂の道具である精神や身体の機能を、いかに有効に鍛錬し、活用していくかどうかだと思います。
わたしの場合は、足腰の鍛錬のために室内で腰痛体操をし、祈りの一部として腹式呼吸をしながら座禅をし、午後は30分位散歩することを習慣にしています。そうすれば週3回ある講座を続けることが出来ます。
これも老いのお陰と感謝しています。