援助会員の皆さまへお送りした手紙の内容をホームページをご視聴の皆さまにもご紹介します。
この手紙は、2ヶ月に一度、機関紙「心のともしび」と共にお届けしていて、今回は12月始めのお便りです。

松村信也

新たに生きる

会員へのお便りイメージ

 しんどい2021年でしたが、漸くお先真っ暗だったトンネルからは、脱出できたように思います。もちろん、コロナウイルスの感染の懸念はありますが、感染防疫面では秋口よりも盤石になった様に思います。

 新たに迎える年、これ以上コロナウイルスが原因でストレスを溜めないでWith Coronaウイズコロナ生活するには、どうすれば良いのか。そんな疑問を抱いた時、ある方が平然と話した言葉にヒントを戴きました。

 それは『ありのままを受け入れることだよ』でした。「個々の身の回りに生じる全てのものに対して"ありのまま"を受け入れる。決して修正しない。たとえ対象物が、汚れていても、曲がっていても、そのまんま受け入れる」。つまり、何に対しても執着しないことだそうです。人間には「執着心」があるから、苦しみが伴うそうです。「執着心」がなければ、苦しむことも、悲しむこともなく、常に平常心を保つことができると言われるのです。

 

 確かに、聖イグナチオの「霊操」の中で一貫して言われている言葉に「自愛心、我意、利己心から離れれば離れるほど、あらゆる霊的な事柄において進歩できるからである。そのことを心に銘記しなければならない」(189)とあります。

 

 新たな年を迎える師走、これから先どんな出来事と出会っても「ありのままを受け止め」、ぶれることのない精神力を身につけることが出来るためには、自我が何かを知り、その自我から出来るだけ離れる様に努める。そのためには日々の生活の中で祈る時間を持つことが大切になるでしょう。

 み言葉は、自我の気づき、そこから離脱する方法を示唆してくれます。失ったコロナ禍での時間を取り戻すために労するのではなく、コロナ禍に見過ごした"恵み"の気づきを戴き、新たな年を新たに生き直すことができる様に、2021年悔いのない師走を過ごしましょう。

 本年も皆様のご支援とお祈りによって、多くの方々へ"神の言葉"を届けることが出来ました。心より御礼申し上げます。来年もどうぞよろしくお願いします。

 では、皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

心のともしび運動 松村信也