2021年06月06日の教会の祝日

キリストの聖体

 「キリストの聖体」の祭日は、イエスが聖体の秘跡を制定した最後の晩餐で話された言葉「わたしの記念としてこのように行いなさい」(ルカ22:19)と繋がっていることから、通常「三位一体の主日」の週の木曜日に祝っています。しかし、日本のようにキリスト信者の少ない国々では、平日のミサに信徒の方々を参集させるのが難しいため、木曜日ではなく三位一体の主日の次の日曜日に祝うようにしています。

 聖体とは、カトリック教会をはじめキリスト教諸教会において、ミサあるいは聖体礼拝式で礼拝し、拝領するために聖別されたパン(ホスチア)を言います。儀式の中でパンとぶどう酒が用いられ、パンはキリストの体「これは・・わたしの体である」(ルカ22:19)として、ぶどう酒はキリスト体から流れ出た血「この杯は・・わたしの血・・」(ルカ22:20)として、キリストの実体に変化することを聖変化という言葉で表現し、その聖変化する式をミサ・聖体祭儀・エウカリスチアとも言います。これはイエス・キリストの奉献の感謝に満ちた記念祭だからです。

 教会は初代教会から現代に至るまで聖変化のことを「聖体の秘跡」と称し、この秘跡に対して、いつも最高の敬畏をしてきました。特にカトリック教会では、ミサ・聖体祭儀・エウカリスチアの中で最も大切な祭儀としています。したがって、イエス・キリストの生涯の出来事、誕生から昇天までを祝う教会は、イエス・キリストの残してくれた大切な"しるし"である神の恵み、愛の結晶を「キリストの聖体」の祭日として祝うのです。初代教会から「パンを裂く」記念祭は、キリスト信者にとって、イエス・キリストとの出会い、交わり、命の糧を授かる信仰の中心として大切な目に見える"しるし"なのです。

 キリストの聖体の祭日が決められたのは、キリスト信者が熱心に聖体への信心を祈願していた13世紀頃と言われています。1264年、当時の教皇ウルバノ4世は教令を発布し、この祭日を全てのローマ教会で祝うようにしたそうです。

 キリストの聖体の祭日は、わたしたちの教会がキリストの聖体と共に、神に向かって歩み続けているかどうか。わたしたち一人ひとりの心の姿勢を見つめ直す機会の日でもあるのです。