2020年09月14日の教会の祝日

十字架称賛

 十字架は、イエス様が人類の救いの為にご自身の命を捧げ、その死と復活によって、死に打ち勝つ者となられた究極の愛の印です。その為キリスト教では、信者の救いと勝利の印である十字架上のキリストの復活を思い起こし、そのシンボルである十字架を称賛するのです。

 ちなみに1873年、わが国では禁教令が撤廃され、全国に流配されていた3000人もの「浦上四番崩れ」の信徒が、その「旅(流配された人の呼称)」を終えて長崎に戻りました。しかし、住居は略奪され、まるで廃墟のようでした。翌年、伊王島で発生した赤痢や天然痘、更に台風の襲来まで受け、まさに地獄さながらでした。そこに知性と行動力に富んだ宣教師ド・ロ神父が、救援活動を始めました。その活動の手足となったのが、「旅」から帰ったばかりの若き女性たち、岩永マキはじめ数名の女性でした。彼女たちは、ド・ロ神父の指導のもと、現在「お告げのマリア修道会」の先駆けとなる「浦上十字会」を結成しました。

 彼女たちの活動の中心場所には、今も「浦上養育院」が存在し、またその近くにお告げのマリア修道会の十字修道院があります。この修道院こそ真にキリストの救いと勝利を希求した十字会の精神を残す修道院なのです。大きい十字架が掲げられた聖堂では、今も救いと勝利を希求する修道女たちによって、世界の平和とコロナ感染拡大で苦しむ人々の為に祈りが捧げられています。