第120課 聖霊降臨(使徒行録 2・1~41)

 イエズス様が天国へお上りになってから10日目の日曜日、弟子たちがエルサレムでイエズス様のお母様と、一緒に集まっていた時、聖霊が、イエズス様のお約束通り、弟子たちとイエズス様の母マリア様の上におくだりになりました。

 聖書によりますと、その時突然、激しい風が吹いて来るような音がして、家じゅうに響き渡りました。そして炎のような舌の形をしたものが現われ、それは分かれて彼らの一人ひとりの上にとどまりました。

 その時現われた炎は神様の愛と力を表わし、舌の形は話す能力を示しています。聖霊が弟子たちの心に入られたので、弟子たちは神様の力に満たされ、いろいろの国の言葉で、イエズス様のみ教えを人々に宣べ伝え始めました。

 その時、天からの音を聞いた大勢の人々が、弟子たちがいる家の前に集まって来ました。彼らはさまざまな国の出身でしたが、弟子たちの話を聞くと、それが自分の生まれた国の言葉で話されているので大変驚きました。

 イエズス様の弟子たちが酔っているのだという人々もいましたが、ペトロは立ち上がって皆の前で「今は朝の9時ですから、あなたがたが思っているように、この人々は酔っているのではありません」と言いました。そして弟子たちは皆、聖霊をうけたということを述べて、旧約時代の預言者の言葉から語り始め、イエズス様が預言された救い主であり、殺されてから復活なさったことを群衆に説明しました。

 ペトロの話を聞いた人々は感激して「われわれはどうすればよいでしょうか」と聞きました。ペトロは「悔い改めなさい。そして罪をゆるしていただくために、それぞれイエズス・キリストの名によって、洗礼を受けなさい。そうすれば、賜物である聖霊を受けるでしょう」と答えました。するとその場で3000人ほどの人々が洗礼を受けてキリスト信者になりました。

(おわり)