第13課 復活の預言(ヨハネ 2・13~25)

 イエズス様がヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けられた時、ヨハネはイエズス様こそイスラエル人が待ち望んでいる救い主であると述べましたので、数人のヨハネの弟子たちがイエズス様の弟子になりました。その中に後でイエズス様の代理として教会の頭に選ばれたペトロがいました。

 イエズス様はこの数人の弟子たちと一緒にガリラヤへ戻られ、カナの村では水をぶどう酒に変化されるという、初めての奇跡を行われ、それからペトロが住んでいるカファルナウムという町へ行かれました。聖書によりますと、イエズス様はしばらくの間カファルナウムにお留まりになりましたが、その後過越の祭りを祝うために弟子たちと一緒にエルサレムへ行かれました。

 エルサレムの神殿の境内で大勢の人々が商売をやっていることをご覧になったイエズス様は、「わたしの父の家を商いの家にするな」とおっしゃって、縄でむちをつくられ、商売をしている人たちを神殿から追い出されました。それを見た人々は「こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言いました。つまり彼らはイエズス様にこのようなことをなさる権利があるという証明を求めたのです。

 イエズス様はそれにお答えになって「この神殿を壊してみよ。わたしは3日で建て直す」とおっしゃいました。周りの人々は「この神殿を建てるのに46年もかかったのだ。それなのに、あなたは3日で建て直すのか」と言いましたが、聖書によりますと、その時イエズス様は神殿の建物ではなく、神様の神殿になったご自分の体についてお話しになったのです。つまり最後にご自分が殺されてその後の3日目に復活なさることを預言なさったのであります。

(つづく)