ところで、皆さんの中にも、今年の間に夫婦の仲がうまくゆかなくなった方々があるかもしれないが、そういう人たちが改めて話し合い、考えなおすのにクリスマスほどよい時はないと言える。相手に対するちょっとした思いやりがあれば、お互いの間のミゾがなくなり、その結婚生活は前にもまして幸せなものとなるであろう。
ちょっとした理由から友だちを失ってしまった人も、もし、クリスマスの精神をもってそれらの友だちに接してゆけば、再び友情を取り戻せるだろう。
一方、職場の中で、お互いに気まずく、会社全体が陰気な空気に包まれているようなことがあれば、今日こそわだかまりを捨てるのによい日ではないだろうか。
ところでクリスマス精神とはどういうものだろう。それは、今日、私たちがその誕生を祝っている幼な子イエス・キリストによってもたらされた愛、平和、そして喜びの精神である。もし、このクリスマスの精神が1年中人々の心に持ち続けられるなら、世の中はどんなに住みよいところとなるだろう。