それから三年後の母の日、ヒサ子さんはお母さんに、ほかのどんなものも及ばないすばらしい愛の贈物をした。彼女は装具なしで、一人で歩いたのである。
ある医者はこれに関して、注目すべきことを述べた。
「彼女の固い決意は、母親の励ましの賜物です。母親の励ましの言葉を聞いた彼女は、強い決意があれば何でもできると思うようになったのです。医者と看護師だけが、何度彼女が倒れたか、そして涙を拭ってまた練習したかを知っています。彼女はあきらめなかったから成功したのです。彼女は母親のためにやりとげたのです」
母の愛の力は実に偉大である。