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私たちのお母さん

崔 友本枝

今日の心の糧イメージ

ヨハネ福音書は、イエスの最初の奇跡について述べています。(2章参照)

イエスと聖母マリアは結婚式に招かれていました。長引くパーティーの途中で、聖母はワインが切れたことに気づきました。新たな門出を祝う二人のために、聖母は「ワインがなくなりました」とイエスに伝えます。ところが、奇跡を行う「時」はまだ来ていませんので「わたしとどんな関係があるのですか」とイエスはお断りになりました。マリアはあきらめず、「この人がもしあなたたちに何か言ったらその通りにしてください」と召使いに言っておきました。必ず力になってくれるはずだとお考えになったのです。そして、その通りになりました。イエスは、大きな六つの水がめの水をすべて上等なワインに変えたのです。美しい花嫁やイエスと聖母の笑顔が目に浮かぶようです。

イエスは神でありながら人となられました。奇跡は救い主の「しるし」であり、神の国が始まったことを告げ知らせるためのものです。このような大きな使命をもった方が、「まだ時ではない」とおっしゃったのですから何も起こらないはずでした。しかし、イエスは母の願いを聞き届けました。

この素敵なエピソードは、私たちに大いに関係があります。私たちの祈りが愛に基づいたものならば、聖母マリアはイエスに頼んでくださるでしょう。たとえ、イエスが予定していないことでも母親の願いを斥けない可能性は高いのです。聖母は私たちのお母さんでもあるのです。母に甘えるようにマリア様に取り次ぎを願ってみてはどうでしょうか。祈りが聞かれると私たちはもっと神の愛を身近に感じることが出来るでしょう。