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おおらかに

土屋 至

今日の心の糧イメージ

人はどう思っているかどうか分からないが、私はかなりおおらかな性格であると思っている。めったに怒らない、不平不満をほとんど言わない、愚痴をこぼさない、人の悪口を言わないというおおらかさは親から受け継いだようだ。父も母もそういう人だった。

でもそういう人は結構言いたいことが言えなかったり、頼みたいことが遠慮して頼めずに、結局自分で抱えこんでしまったりして、うちにストレスをため込んでしまうことも多い。

かつてのわたしもそうだったが、今は違う。あるハンガリー人の宣教師から「率直で自由で誠実な関わりの3原則」というのを教わり、それを実行して、よりおおらかになったと思っている。

第1原則 相手に対して自分が感じている気持ち、願いごとなどをありのままに伝える。

第2原則 それに対してどういう応答をするかは相手に自由を与える。

第3原則 相手がどういう応答をしたとしても関わりを変えない。

その宣教師とは「少なくともあなたと私はこのような関わりでいこう」と約束をした。

特にこの第3原則がなかなかむずかしい。相手からネガティブな気持ちを聞かされたり、自分の願いごとを断ってきたときに、それでも相手の自由を尊重し、かつ関わりを変えないというのはそう簡単にできることではない。不機嫌になったり、ケンカになったり、口をきいてくれなくなったりしやすい、つまり関わりを変えてしまうことが多い。しかし「どんな応答があっても関わりを変えない」という原則はお互いを率直で誠実にする。

それから、この原則をいろいろな人との関わりにも広げていった。相手と約束をしなくても、自分はこういう関わりの原則を持っていると告げるだけでもかなり効果があることに気がついた。