勇気を持って歩む

古川 利雅 神父

が〜んばれ。が〜んばれ。最後までが〜んばれ！。運動会を控えた幼稚園のリレーの練習。沢山のお友達の声援に支えられ、懸命に走ってゆく。逆の方に走ってゆこうとする子に「反対、反対〜！」と声をかけ、手を引いて正しい方へ案内する先生。声援に支えられ、導かれながら、一所懸命に走ってゆく。

子どもたちの応援、それはお友だちへの応援、頑張る姿への応援。お友だちが走るから・・・大切な友だちだから・・・。そんな応援に支えられ、最後まで走ったのではないでしょうか。

私たちが新しい道に進むとき、新たな一歩を踏み出すのは、また、歩み続けてゆくことは、時折難しいこともあります。そんな時、大きな支えになるのは、私のことを受け止めてくれる人、想ってくれる人の「ことば」、その存在・・・。

修道院に入る前、「もし修道院を出て戻ってきたら、その時は皆で歓迎会を開くからね」・・・その様に仰って送り出して下さった方々のことを思い出しました。

どこへ行っても、どんな道に進むにしても、あなたを大切に想っているから・・・、頑張って。おそらくその様な想いを持って、仰って下さったのだろうと思います。初めての道、新しい道に進んでゆく私にとっては、大きな支えとなりましたし、今も大きな支えになっています。

私の存在を大切にして下さる方の事を思い出す時、今、何かにたじろいでいるとしても、新たに歩んでゆく力をそこから汲むことができます。

その様な存在は、今のあなたにとって誰でしょうか。その方のことをいつまでも大切に。その方との関係を大切にしてゆかれれば、これからも力強く歩むことができるでしょうね。家族、友人、先輩後輩、上司、部下。私たちのありのままを受け止めて愛して下さる神様、マリア様、そして多くの聖人方･･･。