▲をクリックすると音声で聞こえます。

きらめき

遠藤 政樹

今日の心の糧イメージ

ある日の朝、職場に着くと私の机の上に、クローバーの葉が2つ置かれていました。そして、その葉は2つとも「四つ葉」のクローバーだったのです。時間に追われていた私の頼みを快くすぐ実行してくれたうえに、幸せを呼ぶ「四つ葉」を添えてくれたのです。その時、私の心が光り輝いたのは言うまでもありません。

それを置いてくれた友は、草花や樹木を心から愛し、自分自身より相手の気持ちをいつも気にかける事の出来る人で、私が困った時、いつも頼りにしてしまう人です。

大きく派手に人目に立つ大舞台から、大きな生きる喜びの感動を頂く事もたくさんありますが、ささやかな事からも大舞台に匹敵する心の大きな「きらめき」を得ることがあります。

カトリック教会の教えによりますと、神の子キリストは、世界中の一人ひとりの心に光を届けてくださっています。その光とは、一人ひとりが、人間として生きる事の出来る大きな「きらめき」なのです。また、それぞれの「きらめき」は、決して同じではないのです。

だからこそ互いに支え合いながら、また、その中から、尊敬と感謝が生まれて来ます。どんな時も、心を開いて行動する努力を惜しまず続けてみませんか。きっと心の中が、たくさんの「きらめき」で満たされることでしょう。

最近、幼い時から大好きな、あるメーカーの板チョコの包装紙の裏を何気なく見ていたら、カカオの学名は「テオブロマ・カカオ」で、「テオブロマ」とはギリシャ語で「神の食べものである」と書かれていました。「神の食べもの」と同じ物が大好きだなんて、感動しきりでした。きっと私たちは、大切な食べ物や身近かなものからも「きらめき」をたくさん頂いていることと思います。