第119課 イエズスの昇天(使徒行録 1・1~14)

 イエズス様がガリラヤで弟子たちにお現われになったあと弟子たちは再びエルサレムヘ戻りました。そしてそこでイエズス様はもう一度彼らにご出現なさいました。イエズス様のご復活から40日目の木曜日でした。

 最後の晩さんの時イエズス様は、弟子たちを強めるために、天国へお上りになってから聖霊を彼らに遣わすとおっしゃいましたが、今度は聖霊が彼らの上におくだりになるまでエルサレムから離れないように、お命じになりました。

 イエズス様は弟子たちに呼びかけられて、「わたしからかねて聞いていた父の約束を待ちなさい。ヨハネは水で洗礼を授けたが、あなたがたは、数日のうちに聖霊によって洗礼を受けるからである。・・聖霊があなたがたの上に降るとき、あなたがたは力を受けて、エルサレムと全ユダヤとサマリア、および地の果てまで、わたしの証人となるであろう」とおっしゃいました。

 そうおっしゃってからイエズス様は、オリーブの山の項上へ弟子たちを導かれて彼らの前で天へお上りになりました。聖書にはその時の様子は次のように書かれています。

 「イエズスは使徒たちの見ているあいだに上げられた。一むらの雲がイエズスを包んで、見えなくした。イエズスが上って行かれるとき、彼らは空を見つめていた。すると、そのとき突然、白い衣をまとった2人の男(天使)が彼らのそばに立って、『ガリラヤの人たちよ、なぜ、天を仰いで立っているのか。あなたがたを離れて天に上げられたあのイエズスは、天に上るのをあなたがたが見たのと同じありさまで、またおいでになるであろう』と言った」

 弟子たちは非常な喜びをもってイエズス様の母マリア様と一緒に祈りながら、エルサレムのある弟子の家で聖霊がおいでになるのを待ちました。

(つづく)