第114課 からの墓(マルコ 16・1~10 ヨハネ 20・1~18)

 イエズス様が亡くなられてから3日目の日曜日の朝早く、マグダラのマリアと他の婦人たちが墓参りをするために、イエズス様が葬られた所へ向かいましたが、そこで墓の前の大きな石が取り除かれているのを見て大変驚きました。

 婦人たちが墓の中に入って見ると、イエズス様の遺体は見当りませんでしたが、一人の天使が現われて、「驚くことはありません。あなたがたは、十字架につけられたナザレのイエズスを捜しているのでしょうが、ここにはおられません。復活されたのです。・・・さあ行って、弟子たちに、特にペトロにこう言いなさい。『イエズスはあなたがたより先にガリラヤに行かれます。かねて言っておられたとおり、そこで、あなたがたはイエズスに会えるでしょう』」と言いました。

 マリアがすぐに弟子たちのところへ行ってその事情を報告すると、ペトロとヨハネは空になった墓を見に走って行きました。マリアは彼らの後について墓に戻り、ペトロとヨハネが家へ帰った後も墓に残りました。そして天使がイエズス様のご復活について話した言葉の意味がまだわからなかったので悲しんで泣いていました。

 そこでイエズス様はマリアのうしろにお現われになって、「婦人よ、なぜ泣いているのか」と尋ねられました。マリアは園の番人だと思いましたが、「マリア」と呼びかけられた御声に振り返ると、そこにイエズス様がおられるのを見て大変喜びました。

 イエズス様は「わたしにすがりつくのはよしなさい。・・・わたしの兄弟たちのところに行ってこう伝えなさい。『わたしの父であり、あなたたちの父でもある方、また、わたしの神であり、あなたたちの神でもある方のもとへ、わたしは上って行く』」とおっしゃいました。

 イエズス様のお姿が再び見えなくなってからマリアはもう一度弟子たちのところへ行って、復活なさったイエズス様を見たこと、また、イエズス様がおっしゃったことなどを彼らに知らせました。

(つづく)