第104課 世の終り(ルカ 21・25~36)

 イエズス様はエルサレムが破壊されることを預言なさってから、この世の終りについて次のようにお話しになりました。

 「日と月と星とにしるしが現われ、地上では、海はさかまき荒れ狂うので、国々の民たちはあわてふためく。人々はこの世界に何が起こるのかとおびえ、恐ろしさと不安のあまり気を失うであろう。天のもろもろの力が揺り動かされるからである。そのとき、人々は人の子が大いなる栄光を帯びて、雲に乗って来るのを見るであろう。これらの事が起り始めたら、恐れずに頭をあげなさい。あなたたちのあがないの時が近づいているからである」・・・。 

 「これらの事が起こるのを見たならば、神の国が近づいているのだと悟りなさい。あなたたちによく言っておく。これらの事がすべて起こるまでは、今の時代は過ぎ去らない。天地は過ぎる。しかし、わたしの言葉は過ぎ去ることはない」

 「あなたたちの心が、暴飲暴食や深酒や世の煩いのために鈍っているときに、その日が突然あなたたちを襲うことがないように、注意しなさい。その日は、わなのように地の表に住むすべての人々に臨むからである。いつも目覚めていなさい。起ころうとしているこれらすべての事から逃れ、人の子の前に立つ力が与えられるように祈りなさい」

 イエズス様のみ言葉によりますと、この世の終りは突然訪れます。それは信仰をもっていない人にとって恐ろしい時、裁きの時となりますが、イエズス様を信じて、イエズス様のみ教えを守る人には、あがないの時、つまり救いの時になります。

 この世がいつ終るのか誰もわかりませんが、いつ終りが来ても、きれいな心をもってその時を迎えることができるように、いつも注意すべきだとイエズス様はおっしゃったのです。

(つづく)