第71課 イエズスの変容(マタイ 17・1~8)

 イエズス様は「殺され、3日目に復活する」と予言されてから6日後、一番親しい3人の弟子、ペトロとヤコブとヨハネを連れて高い山にお登りになりました。そしてそこで彼らの信仰を強めるために、ご自分の神としての栄光をお見せになりました。

 聖書にはその時の様子、つまりイエズス様のご変容が、次のように書かれています。

 「そのとき、彼らの見ている前で、イエズスの姿が変わった。顔は太陽のように輝き、衣は光のように白く光った。すると、モーセとエリヤが現われて、イエズスと語り合っていた。ペトロは口を出してイエズスに言った。『主よ、わたくしどもがここにいるのは、なんと幸せなことでしょう・・・』ペトロがまだ言い終わらないうちに、光り輝く雲が彼らを覆った。するとその雲の中から、「これはわが愛する子、わが心にかなう者。彼に聞け』という声が聞こえた。弟子たちはこれを聞いて倒れ伏し、非常に恐れた。イエズスは彼らに近づき、手を触れて、『起きなさい。恐れることはない』と言われた。彼らが目をあげてみると、イエズスのほかには、だれもいなかった」

 ペトロがその時言った言葉を思い出すとよいと思います。ペト口はイエズス様の栄光を見て、「主よ、わたくしどもがここにいるのは、なんと幸せなことでしょう」と言いました。私たちはこの世で、ペトロのように実際に、イエズス様を見ることはできませんが、イエズス様が神としてどこにでもおいでになることはわかります。ですから、どこにいてもイエズス様が自分と一緒にいてくださることを考えるならば、ペトロのように「ここにいるのは幸せなことです」と言うことができると思います。

(つづく)