第66課 種々の奇跡(マタイ 15・29~39)

 先に行なわれた奇跡の話を聞いた人々が、方々から大勢の病人を連れてイエズス様のところに集まってきました。

 聖書にはその時の様子が次のように書かれています。

 「大勢の群衆が足の不自由な人、目の見えない人、体の不自由な人、口のきけない人、その他多くの病人を連れて、イエズスのもとに来た。そして、病人をその足もとに置いたので、イエズスは彼らをいやされた。群衆は、口のきけない人がものを言い、体の不自由な人が治り、足の不自由な人が歩き、目の見えない人が見えるようになったのを見て驚き、イスラエルの神をほめたたえた」

 聖書によりますと、その時、女の人と子供を除いて4000人が集まっていました。彼らは、3日間、イエズス様と一緒に過ごしましたが、イエズス様は「この群衆がかわいそうだ。もうすでに3日間、わたしといっしょに過ごし、食べる物を持っていない。空腹のまま帰すにしのびない。途中で倒れるかもしれないから」とおっしゃいました。

 前にも話しましたように、ガリラヤ湖の対岸に5000人の群衆が集まった時、イエズス様は5つのパンと2匹の魚をおふやしになって、皆に満腹するまで食べさせられました。今度は、弟子たちは7つのパンと少しの小魚しか持っていませんでしたが、前の時と同じように、イエズス様はそれを祝福してから弟子たちにお渡しになり、弟子たちはそれを群衆に配りました。すると、配っているうちに、そのパンと小魚がふえて皆は欲しいだけ食べることができました。皆が食べ終って、残ったものを集めると7つのかごにいっぱいになりました。

(つづく)