第21課 カファルナウムの会堂(ルカ 4・31~37)

 それからイエズス様はペトロ、アンデレ、ヤコブそしてヨハネの4人と一緒に、カファルナウムの町へ行かれました。聖書によりますと、イエズス様が、カファルナウムの町に行かれたのは、それが2回目のことでした。その時からエルサレムで十字架にはりつけにされ亡くなられるまで、この町はイエズス様の生活の中心になりました。

 その次の安息日にイエズス様はいつものように町の人々と一緒に会堂へ行かれました。そして会堂の中でご自分のみ教えを力強くお話しになりました。その話しを聞いていた人々は、この方は普通の先生と違って、権威のある者のように、自信をもって話しておられると言って、大変感心しました。

 しかし、その話の最中に、汚れた霊につかれた一人の人が出て来て、大きな声で「ナザレのイエズス、わたしどもをどうしようというのですか。あなたはわたしどもを滅ぼしに来られたのですか。わたしは、あなたがどなたであるのかを知っています。神の聖なるかたです」と叫びました。

 イエズス様が、その人についている悪魔に「黙れ。この人から出て行け」とおっしゃると、汚れた霊はその人をけいれんさせ、大声をあげてその人から出て行きました。

 それを見ていた人々は「いったい、この言葉はなんだろう。権威と力とをもって、命令すると、汚れた霊どもが出て行くとは」と言い合って、ますます、イエズス様の行いに感心しました。

(つづく)