第34課 教会のおきて

「私はよい牧者で、自分の羊を知っており、私の羊もまた私を知っている。また・・・
私にはこの柵内にいないほかの羊もある。
私は、それらも連れていかねばならぬ。
かれらも、私の声をきいて、一つのむれ、 ひとりの牧者となるだろう」
 キリストのみことば
(ヨハネ10の14・16)

カトリック信者は神のみ旨にかなうために、神の十戒だけでなく
教会のおきてを守らなければなりません。 

 キリストは教会をおたてになったとき、教会に、信者を指導する権限をお与えになりましたから、キリストに従う心で教会の指導に従順に従わなければならないのです。

   カトリック教会のおもなおきては次の5つです。
  1、日曜日と守るべき祝日にミサ聖祭にあずかり労働を休むこと。
  2、少なくとも毎年一度罪を告白すること。
  3、少なくとも毎年一度復活祭のころに聖体を受けること。
  4、定められた日に償いの務めを果たすこと。
  5、おのおのの分に応じて教会の維持費を負担すること。

 第1のおきては、重大な理由がないかぎり、毎日曜日と守るべき祝日にミサ聖祭にあずかることを命じています。

 日曜日以外に守るべき祝日は、日本ではキリストのご降誕祭(12月25日)と神の母聖マリアの祝日(1月1日)だけです。ご降誕祭と神の母聖マリアの祝日以外にカトリック教会で特に祝われるのはキリストのご復活祭、ご昇天祭、聖霊降臨祭、聖母被昇天祭、諸聖人祭の5日です。

 ご復活祭と聖霊降臨祭はいつも日曜日にあたっています。ご昇天祭(ご復活祭のあと、40日目の木曜日)、聖母被昇天祭(8月15日)、諸聖人祭(11月1日)はその次の日曜日に祝われます。

 第2のおきては年に1回は必ず罪を告白することを、また、第3のおきては年に1回聖体をうけることを命じていますが、どちらも1年に一度だけそれをすればよいというのではありません。たびたびこれらの秘跡にあずかる方がよいのは言うまでもないことです。なお、第3のおきてを守るために復活祭のころ(四旬節の日曜日から三位一体の祝日までの間)に聖体をうけなければなりません。

 第4のおきては次のことを命じています。
(1)灰の水曜日とキリストの受難と死を記念する聖金曜日に大斎、小斎を守ること。 (2)毎週の金曜日に、克己、犠牲、あるいは積極的に他人への愛徳を実践し、または特別な信心を行なうなどの償いのわざを行うこと。

 大斎は1日のうち1回だけ十分な食事をすることです。なお、そのほか、朝ともう1回、わずかの食事がゆるされます。小斎は鳥獣の肉をひかえることです。

 第5のおきてを守るために、信者は教会に対する経済的な責任を負い、身分に応じて維持費を負担します。金額はきめられていませんが、神への愛のために犠牲の心をもって献金するべきです。

 カトリック教会がおきてを定めているのは、両親が愛をもって子供を戒め育てるように信者を霊的に成長させるためです。教会はこのおきてによって信者たちを戒め、守り、霊的な幸福へ導きます。カトリック信者はこのことをよく理解し、教会に対する尊敬と愛をもっておきてを守り、その指導に従わなければなりません。

(つづく)