第28課 婚 姻

「もう二人ではなく一体である。
人間は、神がお合わせになったものを離してはならぬ」
キリストのみことば
(マテオ19の6)

婚姻の秘跡とは何ですか。
婚姻の秘跡とは、信者である男女の一生の縁を結び、夫婦が
その務めをよく果たせるように神の御助けを与える秘跡です。

 カトリック信者は、結婚するときに主任司祭とふたりの保証人の前で、お互いに一生の忠実を約束し、婚姻の秘跡をさずけ合います。この婚姻の秘跡は、信者である男女の一生の縁を結び、夫婦がその務めをよく果たせるように、神の御助けを与えるものです。もし、カトリック信者がこの秘跡や教会のおきてを無視して結婚すれば、それは神と教会に真の結婚と認められないばかりでなく、大罪になります。

 婚姻の目的は二つあり、一つは子供を生み育てることです。ですから、カトリック信者はまず第一に、親としての務めを果たす決心をもって結婚するべきです。したがって、避妊をはかる行為を行なうことは、婚姻の目的に反します。ただし、作為的な行為によらない家族計画は、避妊と本質的に異なりますから、じゅうぶんな理由のあるかぎり許されます。

 そして、子供が生まれたら正しく教育しなければなりません。これを怠れば、婚姻の目的に反する罪になります。

 次の婚姻の目的は、夫婦が互いに助け合い完成しあうことです。夫婦がその務めをよく果たすことができるように、婚姻の秘跡によって助力の恩恵が与えられます。ですから、信者の夫婦がキリスト教的信仰、愛、忍耐、犠牲心などをもって生活すれば、幸福な家庭を作ることができます。

 結婚しようとする信者は、結婚が一生の義務を負わなければならないものであり、霊魂の救いにも重大な関係があることを考え、神の御助けを願い、慎重に考えて決めなければなりません。また、なるべく早く主任司祭にそのことを知らせ、教会の定めに従って準備するべきです。

 結婚したのちに離婚することは許されません。キリストは「神が合わせたものを、人間が離すことは許されない」(マルコ10の9)というみ言葉で、このことを明らかになさいました。ただし、重大な理由があれば、別居の許可は与えらます。

 なお、夫婦がお互いによく理解することができるように、信者はなるべく信者同士と結婚するのが望ましいことです。

 しかし、重大な理由があれば、教外者と結婚することも許されます。その場合には、信者は特に注意して自分の信仰に反対しない人を選び、結婚の約束をする前にその人を主任司祭に紹介するべきです。

 カトリック信者の両親は、子供の結婚に際して、世間的なことよりも霊魂の助かりのことを考え、信仰の心を持って助けることが必要です。しかし、子供は結婚に対して自由ですから、親はみだりに強制や妨害をしないで、子供の真の幸福をはかるよう心がけなければなりません。

(つづく)