第17課 カトリック教会

「私は天の国の鍵をあなたに与えよう、
あなたが地上でつなぐものはみな天でもつながれ、あなたが地上でとくものはみな、天でもとかれるだろう」
キリストのみことば
(マテオ16の19)

イエズス・キリストはどのようにして教会をお建てになりましたか。
イエズス・キリストは12使徒のうち、ペトロに首位権を与え、かれらに
聖霊をつかわして教会をお建てになりました。

 イエズス・キリストは全人類に救いを与えるために教会をお建てになりました。そのためにキリストは12人の使徒を選び、かれらを教会の指導者として特にお教えになり、キリストに従うすべての人を教え、キリストの定めた儀式・・・秘跡を授けてその罪をゆるし、霊的な恵みを与える権能をお与えになりました。

 なお、イエズスは12使徒のひとりペトロを選び、ご自分の代理者として教会のかしらにお定めになりました。ある時、イエズスはペトロに「あなたはペトロである。私はこの岩の上に私の教会を建てよう。地獄の門もこれに勝てないだろう。私は天国の鍵をあなたに与えよう。あなたが地上でつなぐものはみな天でもつながれ、あなたが地上でとくものはみな、天でもとかれるであろう」と言って、教会を治めてゆく上に絶対的な権限をお与えになりました。(マテオ16の18~19)

 そこで、イエズスのご昇天の後、その使徒たちや、でしたちはみなペトロの指導に従い、また今日に至るまでカトリック信者は、いつでも、どこでも、ペトロの後継者をキリストがお定めになった教会のかしらと認め、キリストの代理者として従順に従っているのであります。

 キリストのご昇天後10日目に、神の霊がくだってから、使徒たちはそれぞれ世界の各地へ分かれて行きました。ペトロはローマへ行き、そこに居を定めて、ローマを教会の中心地としました。彼の後継者を教皇と言います。教皇は、ペトロがしたと同じように、ローマの聖座から全世界の教会を治めるのです。

 ほかの使徒たちは、ローマ帝国の他の地域に教会を建て、その地方の教会を指導する責任を持っていました。その使徒たちはまた、その地方にある小規模な教会の信者の世話をするために、その手伝いをする人を任命しました。使徒たちは、後に司祭と呼ばれるようになったこの人たちに、人々の精神的指導をする必要な権力と精神的な能力ーー使徒たち自身がイエズスから受けた権能を授けたのであります。

  時代が移り教会が発展するにつれて、ペトロの後継者である教皇は、教会のかしらとして、ほかの使徒たちの後継者を定めました。この使徒の後継者を司教と言います。そのときから今日にいたるまで、司教は使徒たちと同じ権限をもって、教区と呼ばれる地域の教会を指導する責任を持つように任命されているのです。各教区の中でさらに小さく分けられた地域「小教区」の人々の世話は司祭が当たります。司祭は司教の下にあってそれぞれの「小教区」の指導をし、司教は教皇の下にあってそれぞれの教区をおさめます。そして、教皇はキリストご自身の導きと保護によって、全教会を指導するのです。

 キリストは、すべての人のために教会をお建てになりましたから、西暦紀元の始まった第1世紀のころから、その教会は「カトリック」(普遍な)教会と呼ばれてきました。

(つづく)