第3課 神の本性と特性

「神は、私たちから遠くはなれておいでになる方ではありません。私たちは、神の中に生き、動き、存在するものです」
(使徒行録17の27-28)

神はどういう御者ですか。
神は、無限に完全な御者で、天地万物の創造主、主宰者、
人間の慈悲深い父です。

 日本で「十戒」という映画が上映されましたが、これは、イスラエルの最も有名な予言者、モーセという人についての物語であったことは、皆さんもご存じでしょう。

 エジプト人の奴隷になっていたイスラエル人を救い出してイスラエルの国へ案内するようにという神の命令を聞いたとき、モーセは神の名前をたずねました。
  すると神は「私は在るものである」とお答えになりました。この神ご自身のみ言葉によって神がどのような御者であるかがわかります。

 「私は在るものである」(出エジプト記3の14)

 それは、神は天地万物の創造主で、あらゆる存在の源として、ご自分の力によって完全に存在なさる御者であるということです。

 ところで、神にはどんな特性があるのでしょうか?

 不完全なものは存在を受けるときに始まり、存在を失うときに終り、その間良くなったり悪くなったりして変わります。しかし、神はご自分の力で存在なさいますので、存在を受けることも、存在を失うことも全然ありません。その上、完全な御者ですから、それ以上良くなることもできなければ、悪くなることももちろんありません。つまり、神は永遠から永遠に至るまで全然変わらず、まったく完全に存在なさるのです。そのことを神の永遠といいます。

 次に、物質はみな長さと幅と高さがあり、ただ一つのところに存在します。しかし、神は完全な御者であり、そのような限りがなく、場所的に全然制限されることはなく、どこにでもおいでになります。これを神の遍在といいます。

 神は完全な知恵をもっておいでになり、過去のこと、現在のこと、未来のこと、また人の心の底まで、すべてのことを完全にご存じであります。これを神の全知といいます。

 現代は科学の時代です。しかし科学がどれほど人をびっくりさせる力をあらわしても、その自然の力は自然界をお造りになった神の御力を少ししかあらわさないのです。すべての自然の力、原子力でさえも、限りのあるものです。しかし、神の御力は無限であり、神にはできないことは一つもありません。この特性を神の全能といいます。

 神の無限な力を信じる人は、どんな問題があっても、神がそれを解決することができると確信し、安心した心をもってお祈りします。どうしたらよいかわからない問題にぶつかったときには、神に対する信頼をもって祈れば、心配した問題は必ずなくなります。

 神はご自分と同じような霊的生命を与えて人間をおつくりになり、すべての人をご自分の子供のように愛し、正義をもってその善悪に報い、あわれみをもって罪に苦しむ人間を顧み、その救いをお計らいになります。

(つづく)